誰とも、一言も会話しない。


今日も、いつのまに下校時間。







こんな、私がなぜ学校にくるのか。



それは放課後、教室から君を見るため。






君とは、サッカー部のエース、

成宮 瑣狗[なるみや さく]くんのこと。



私は、趣味もやりたい事もない。




たがら、帰宅部。



こうして毎日、君を見に学校へ来てる。





君がサッカーをする姿は、誰より輝いている。



汗を、かきながらボールを追い掛ける


姿は、胸がキュンとなる。




私は、君には近づけない。



話しかけたって、相手にしてくれないだろう。





私は、ボッーと君を見ることが幸せなんだ。