「フッ
俺はある種の権力者だからな。」

知っているさ。
僕が知らないと思っていたのか?

ま。
んなことも知らないだろうが…

「皇龍高校。
理事長の孫にして、
世界弟二位の暴走族の総長。

冷静にして、
恐怖の象徴である。
蒼龍。」

それが彼の代名詞。

「あれ?
知ってんの?」

口を少し滑らしたか…

よし…
冷静沈寂に…

「そ、そうなんだ!
僕案外結構いろんな事知ってるからさ!

たとえばホラ!
世界第一位の総長のこととかさ!」



アカン!
墓穴掘っちまった!

女、しかもお嬢様が
何で其処までって思われるかもしんねぇのに…


しかも、
世界第一位の暴走族の総長って…

僕じゃねぇか!?

どうしよ!?

冷や汗タラタラで、
空遥の次の言葉を待つ僕。

内心、動揺しまくりのあせりまくりだ。
直にでも頭抱え込んで伏せちまいそう…


そしてゆっくりと口を開いた彼は…