「え~」
何故そんなに残念がる…
嬉しいだろ?
そんなに遊んだんだから。
そう保健室のベットで眠っている
正確には横たわっている
僕を見下ろす昂ちゃん。
その彼には、
細かな返り血がついていたんだ。
「僕が寝ている短時間。
何故そんなに紅い。」
目を座らせて言う。
そんなものをもろともせず、
昂ちゃんは、
「喧嘩。
弱いな…
あんなんで俺たちの"蝶"を
守ろうってか?」
笑いが止まらねぇよ。
そんな言葉を口にする昂ちゃん。
僕はそんな昂ちゃんに
呆れながらも、不安だった。
心配だった。
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