鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ



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 体が…
体のあちこちが痛む…

あぁ…
無断外出してしまったのか…

自分がどういう状況かも
分かっている。
覚えている。

僕は、
苦痛に歪む"男"をみて気を失ったんだ。

あれは、いつかの思い出。
私の中から出てきた、
最果ての記憶。

「起きた?」

僕の目の前にいたのは、
昂ちゃんだった。

「もう終わったか?
そろそろ僕も疲れたぞ…」

あれだかんな…
僕も疲れるんだかんな…

「も~少し遊んでから。」



「おい…
当初の目的はどうした!!」