晴れ。絶好の入学式日和
中学からの友達2人とこれから3年間通う高校に行く。


「晴れてぇ〜よかったわねぇ〜」


今ののんびりした口調は友達の
櫂須賀紀紗(カイスガ キサ)

いつも何かしら食べていて、そのためかポッチャリした体型だけど、可愛いからモテる。黒髪ロングを右サイドで結び、左側のもみあげを首元まで伸ばし、いつも眠たそうな目をしている。


「そうだな。後は、クラスが一緒であることを祈るわ」


男の子っぽい口調は
鳥谷志麻(トリタニ シマ)

運動神経抜群でいて、可愛いから紀紗ちゃんと同じくモテる。猫のようなつり目に、肩までの髪をポニーテールにして首を隠すように襟足を少し伸ばしている。ちなみに中学では女子バスケ部部長だった。


「私も、2人と同じクラスだったら…いいなぁ、って思う、よ」

「ひよ…あんたって奴はカワイイこというじゃねぇか‼︎」

「私もぉ、ひよと一緒がいいわぁ」


志麻ちゃんにわしゃわしゃ!と少し乱暴に頭撫でられた。
嬉しいけど、ボサボサがさらにボサボサになるっ!


ひよ…私のあだ名。

野木日和子(ノギ ヒヨリコ)

の名前からもじって【ひよ】
あだ名なんて初めてだったからすごく嬉しかった。すごく気に入っている。

目が隠れ気味の前髪かつセミロングのボサボサの髪。150センチギリという身長。ちなみに志麻は170、紀紗ちゃんでも150後半はあるというのに…
それでいてまだ、容姿が可愛いかったらよかったんだけど、10人中10人が「普通だね」と言われる(両親にも言われた)ほどだ。

プラス、ネガティブ&オドオド&泣き虫という性格付き。

でも、それでも、

2人は友達と言ってくれる。
私は2人がいてくれてよかった。




私達は、たわいない会話しながら学校に向かった。


途中、私を見つめている視線に気づかないまま。