つまり?
要するに?
推測するに?
箱の中身はぁぁぁぁぁ??!!
青ざめた日向は、両腕で自らの身体を抱いてガタガタ震えた。
…実際は動けないから、あくまで気分だけだが。
「こんなことをしなくても、おまえの気持ちはわかっているというのに…」
箱を受け取った男も、日向に負けず劣らず青い顔で呟いた。
だが女は、幸せそうに笑うだけ。
男は布が巻かれた女の手を取り もう片方の手を優しく重ねた。
「すまない…」
「謝らないでおくんなんし。
わちきが好きでやったことでありんすから。」
「必ず両親を説得して、おまえを身請けするから。
待っていてくれるか?」
「ええ、ええ。
わちきはいつまでも待っていんすよ、おまえ様。」
熱く見つめ合った男と女は、口づけを交わしながら布団に倒れ込んだ。
…コレ、なんてリアルAV?
Love×2なのは、わかったから。
もうおなかいっぱいだから。
(勘弁してよー!!)
逃げ出したくても逃げられない日向は、愛し合う二人から必死で目を逸らし続けた。



