嗤うケダモノ


一通りイヤガラセにも飽きたのか、樹が回転をやめた。
そして、黒い笑みを浮かべてクイっと顎を反らす。


「切羽詰まっているようだな、ジン。
条件次第では一年女子を引き渡してやらんこともない。」


まじで?

でも… コワいよ?
さっきの情報屋二人組より、悪い顔してるよ?

由仁がゴクリと生唾を飲む。


「…
条件って?」


「今日の分の、一年女子の担当作業が終われば、だ。

ちなみに立看板の作成だが?」


そーキタか─────!!


「え?
私、ぺンキの買い出しむぐぐ」


途中で呻き声に変わる、日向の訴え。

由仁が視線を向けると、彼女は背後から拘束されて口を塞がれていた。

樹と全く同じ、悪───い顔で笑う百合に…


(ハメられた─────??!!)


激しい目眩に襲われた由仁は、片手を扉についてよろける身体を支えた。

いつから仕組まれてたの?
どこから掌の上だったの?

ソレ、ナンテ孔明の罠───?!