「お断りします!
てか、今のはアヤマチです!
ほんと、サーセンッシター!!」
日向は驚きの勢いで頭を下げた。
てか、角度90度の美しいお辞儀て。
お断りされて、アヤマチとか言われて、そこまでキッチリ謝られた日にゃ、余計傷つきマスケド?
微かに苦笑した由仁は、垂れたままの日向の頭に軽く手を乗せた。
「じゃあ、別のお願い。
聞いてくれる?」
「‥‥‥ハイ。」
…次はいったいナンダ?
日向が恐る恐る顔を上げる。
だが、頭に乗った手は離れていかない。
「ヒナは強い人だよ。
いつも一人で頑張ってる。
でもね? 一人じゃツラい時もあるでショ?」
「え…」
「俺はね?
ヒナの支えになりたいの。
いつも、一番近くで。
ダメ?」
「…」
そう言えば、前にも似たようなコトを言われた。
『頼って』とか。
『寄りかかって』とか。
いいのだろうか、そんなコト…



