喉が乾く。
口の中、カラっカラ。
なんか言わなきゃ。
なんか言わなきゃ…
「…あ… しゃ…写真、は…」
死ねぇぇぇぇぇい! 私ィィィ!
違ェだろ!
まずはお礼だろーがよぉぉぉ!!
「ん? あー、強姦未遂現場の?
あんなの嘘、嘘。
そんなに悪趣味じゃないしー。」
今すぐに穴を掘って埋まりたい私の心境には気づかず、男はヒラヒラ手を振りながら艶然と笑った。
笑うな。
心臓止める気か。
「君、確かに攻略しやすそーだヨネー。」
心停止寸前の私を頭から爪先まで眺め回しながら、男が口を開いた。
「ウブくて幼稚なネンネちゃんが、いかにも無理して頑張っちゃってるカンジ。
もうちょっと男の目を警戒したカッコすればー?」
…
うん。
デスヨネー。
私もさっき、反省してたトコ。
でもさー。
そんな風に言われちゃうとさー…
わかンでショ?
私、反抗期真っ只中なワケよ。



