花言葉〜変わらぬ愛〜

「...ナト」
あぁ...。
高校生になってきちんと友達たくさんできるかなぁ?
周りから置いていかれたりしないだろうか?
「...ミナト!!」
...っ...!?
「っくりしたぁ...。ってアキ?おはよ!なに?」
突然後ろから話しかけてきたのは、あたしの幼なじみの和泉暁也。
暁也のことは小さい頃からアキって呼んでいる。
今更変える必要はない。
慣れちゃったんだから。
「なに?じゃねーだろ。なにボケっとしてんだよ?」
「え...うそ」
「うそじゃねえよ。誰がうそなんかつくんだよ」
「それは...」
いつの間にかあたしはぼーっとしていたみたい。
あ、そういえば。
「ねぇ、アキってどこの高校なんだったっけ?」
ふと疑問に思ったこと。
「......。お前、ぼけたか?」
へっ?
「し、失礼な!」
なんて失礼なことを。
相変わらず意地悪な性格は中学の時から変わっていないみたい。
「お前、『アキと同じ高校だ!』ってあれほど喜んでたじゃんか。周りに人いんのに大きな声で叫ぶから、こっちが恥ずかしかったんだぞ?それに、聞かなくたって制服見りゃわかんじゃん」
まったく、と言ってアキは歩くスピードを少し速めた。
え?そうだったっけ?
そんなこと、あったんだっけ?
高校生になれたことで浮かれてて、忘れちゃった。どうでもいいけど。