My sweet lover

それからの毎日。


私と夏樹さんは一日一日を大切に、穏やかに過ごした。


私の急性胃炎はまだ完治してないけど、少しずつ落ち着いて来ている気がする。


そんななか、迎えたクリスマスイブ。


レストランにとっては稼ぎ時なので、ディナータイムは予約のお客様でいっぱいだった。


クリスマス限定コースが大人気で、特に沢山出た。


フル回転で働き仕事を終えた私は、夏樹さんの仕事が終わるのを待って一緒にマンションに帰った。


お風呂から出てリビングに行くと、夏樹さんがソファに座って私を待っていた。


「由梨。クリスマスだし、飲もうか」


そう言って夏樹さんが缶に入ったカクテルを差し出した。


「夏樹さん、これノンアルコールだよ」


「由梨は胃炎だから、アルコールはまだ駄目」


あ、そうだった。


胃がビックリしちゃうもんね。


「乾杯しよう」


「はい」


缶をカチンと合わせて、カクテルを口にした。


「なあ、由梨。ちょっと目を閉じて」


「え…?何?」


「いいから」


何だかよくわからないけど、夏樹さんに言われるまま私は目を閉じた。


夏樹さんが私の右手を取っている。


指にスッと何かの感触が走る。


ん…?