My sweet lover

「えっ、何が?」


「今私に、何を考えてろって言ったの?」


「ん?だから子供」


「子供って?」


「赤ちゃんだよ!」


「あ、ああ赤ちゃん?」


「お前のお腹にいるんだろう?」


俺の言葉に、由梨の目が倍くらい大きくなった。


「はぁっ?」


「えっ?」


「いないよ、夏樹さん」


「へっ?うそっ」


「うそじゃないよ。生理終わったばかりだもの」


由梨の言葉を聞いて、俺は視線を林に向けた。


「はーやーしー。てめぇっ」


ギロリと鋭い目で睨めば。


「ごっ、ごめんなさいっ。僕の早とちりでしたぁーーーっ」


慌てて土下座をする林。


あーもう!恥かいたじゃねーかっ!!


最近由梨が応じてくれなかったのは、月のものが来てたからだったんだ。


なーんだ。


それならそうと、言ってくれればいいのに。


拒否られたかと思って、ちょっと傷ついたんだぞ。

 
ん?でも待てよ。


「じゃあ、なんで由梨は吐いたんだ?

お前、今朝病院行ったんだろう?

何て言われた?」


俺の言葉に、由梨が目を伏せた。


「あの…、急性胃炎だって…」


急性胃炎?


確かそれって、かなりお腹が痛くなるんだよな。吐き気もするし。


原因はストレスが大半じゃなかったっけ?


ストレス…?


「由梨、お前さっき隠し事してるって言ってたけど。

一体、俺に何を隠してるんだ…?」


胃炎になるくらい悩むことって何なんだよ。