My sweet lover

「どうして一人で抱え込むんだ。そんな大事なこと」


「夏樹さん…」


「お前一人の問題じゃないだろう?二人の将来の事なのに。

どうしてすぐに言わなかったんだよ」


いつも一緒に居るのに。


こんなに近くに居るのに。


頼って欲しいんだよ、俺は。


「だって…。

夏樹さんがやっと元気になったのに。

そんなこと言ったら、また笑顔が消えちゃうと思ったの」


由梨の目に涙が滲んでいく。


「おまっ、何言ってんだよ。

ちゃんと頑張れるよ、俺は」


そんなことを気にしていたのか?


「かえって、今以上に頑張れるよ」


由梨と子供のために…。


「そうなの…?」


「当たり前だろう?」


「本当にいいの…?」


「いいも何も、二人の幸せのためだろう?」


「そう…だよね。二人のためだものね。私、頑張る…。夏樹さんのために」


「うん、一緒に頑張ろう。

俺は東海地域の仕事をちゃんと頑張るし。

お前は元気な子を産むことだけ考えてろ」


順番が変わってしまっておやじには申し訳ないけど、いずれは結婚するんだしな。


由梨の為、子供の為、俺は今以上に絶対やれる!


「あの、夏樹さん。今、なんて言った?」


由梨がきょとんとした顔をしている。