My sweet lover

「由梨ちゃん」


そっと私の肩を抱く朝日さん。


無意識に身体に力が入る。


こんなにカチコチになっちゃって…。中学生か?私は…。


そんなことを思っていた私の頬に、朝日さんの大きな手が添えられる。


ゆっくり顔を向かされ、そっと唇を重ねられた。


その唇は数秒後すぐに離れていき、再び肩をぎゅっと抱かれた。


「由梨ちゃん、可愛い…」


朝日さんの言葉に、私は少し口角を上げた。


なんだろう。


なぜかモヤモヤする。


朝日さんにキスされて、嬉しいはずなのに…。


なに?この違和感は…。



キスって…。



こんなだった?




その時。



カーテンの隙間から、ピカッとものすごい光が差し込んで来た。


何これ?と思ったその直後、ドーーーンと割れるような大きな音がした。


それはゴロゴロと長くいつまでも鳴り響く。


「…すごい雷だね…」


「はい…、びっくりしました」


雷が平気な私でも、ちょっと今の音はビックリした。


雷…か。


こんなひどい雷、社長は大丈夫なのかな?


今、どこにいるのかな?

 
まだお店?


それとも車?


部屋で一人?


「由梨ちゃん?雷怖いの?」


「え…?」


「なんかすごく不安そうだから。大丈夫だよ。僕がそばにいるし」


「……はい」