片思い~叶わない恋~


ガラガラガラッ

「HR始めるぞー!立ってる奴は席に着けー!」
と言いながら先生が来た

みんな座ったあと順番に出席確認をして先生の自己紹介をした
先生の名前は佐藤海。
笑った顔が印象的で、若い。20代くらい?
私の大嫌いな数学担当だ。

「次入学式だからトイレ行く奴早くいけよー!入学式終わったらみんなの自己紹介するからなっ!」

みんな「えー」とか「やだー」とかすごく嫌そうだ
うちも嫌だー!

「それじゃこれでHRを終わります。起立」
「ありがとうございました!」
「「ありがとーございました」」

次入学式だー、やだなー。

「あのー…」

「はい?」
後ろの女の子から声をかけられた
名前は…えーっと…
「あ、私いちはらえみって言います!笑うに美しいと書いて笑美です!」
と教えてくれた

私も一応教えたほうがいいのかな?

「えーっと、うちは、水川実波だよ!実るに波って書いて実波!よろしくねっ」
「はい!こちらこそよろしくです!」
「タメでいいよいいよ!」
「じゃあ普通に話すね!」
なんか可愛いわー
癒されるっていうの?なんか好きなタイプ~!

「みなみちゃんはどこの中学校だったの?」
「みなみでいいよ~」
「わかった!じゃあうちもえみで!」
「うん!うちは北中だったよ」
「北中なの!?ここの高校遠くない?」
「遠くないよ~!バスに揺られて30分程度かな?」
「えー!遠いよー!」
「そうかなぁ?」

「よっ!」
えみと話してる途中であいかとみさも来た
「何何ー?何話してるのー?」
「北中の方からさここまで通うのにそんな遠くないよね?」
「うーんどうだろ~」
「遠いんじゃね?」

「え、あの、そこのお2人も北中なんですか?」
「そうだよ~!」
「そうなんですかっ!」
「多分この学校で北中うちらと数人くらいしかいないと思う!」
「やっぱし遠いんだよ!」
「遠いのかなぁ?」

「てか名前なんて言うのー?」
とあいかが言った

「あ、私えみって言います!」
「えみちゃんか!」
「可愛いね!」
とあいかとみさが言う

そしで2人の自己紹介が終わったとこで入学式が始まる放送が流れてみんな廊下に並んだ

「あー入学式始まるね~!」
「うん!緊張してきたーー」

「じゃあD組移動するぞー」
と先生の声で体育館へ移動した