「こら紗奈、生意気な態度は許さないから」 そう言う声がすぐ耳元で聞こえたと思ったら、温かく柔らかい感触が耳を包む。 左足に触れるか触れないかギリギリのところを先生の左手が往復する。 「……っや……」 「ははっ、紗奈は敏感だな」 「……ん…や、だ……」 抵抗するにも手は泡だらけな上に、お弁当箱とスポンジを持ってるし、そもそも、甘い痺れが体に広がっていて上手く動けない。 体の向きを少し変えられて、キスされるって思ったから私は目を閉じた。