続・君と流れ星を。

振り向くといつものいじわるな顔。

先生は私の髪を優しく撫でる。


ゆっくりと顔が近づいて、先生の唇が私の唇を捕らえる。

優しく唇を食む動作を何度繰り返されると、体から力が抜けてうまくバランスが取れずに、先生のシャツをぎゅっと握った。


「紗奈、お前なんか甘い」


ココアのせいだよ。


「先生はなんか苦い」


タバコのせいだよね。


深いキスを重ねるうちに、甘さと苦さが混ざりあってビターチョコの味がした。

私を抱く先生の体温を感じて、さっきため息をつきすぎて空っぽになった身体が満たされていく気がする。