『ただいまぁー』

『お帰り、ゆあ』

ただいまをしたら自分の部屋に入った。

『ふぅー』

なんか、ため息しちゃった。

『ゆあぁー?』

窓の外から夏向の声。
いつものように窓を開ける。

『どうしたのー?』

『あのさ…てか、入っていい?』

『あっ。ごめっち。いいよ!』

『なんだよ、ごめっちって笑』

そういいながら笑って入ってくる夏向。

『いま、学校で流行ってるのー!』

ふざけおこりでそうかえす私。

『かわいいっ。』

え?いま、なんて言った?

『うん?』

『なんでもない。それよりさ、俺たち付き合わない?』

なんで、そんな真剣に言うの?
これは、どうゆう意味…?

『いきなり、どうしたの?』

『だって、お互い彼氏、彼女、いた方が絡まれないしいいかなぁって』

ふざけ笑顔でそういう夏向。

『なんじゃそりゃ笑』

思わず、笑っちゃう私。

『だから、お願い!付き合って!』

軽い感じでいう夏向。
なんか、胸が痛い…なんでだろ?

『うーん…』

『おたがいさ、好きなひとができたら別れよう方式でそれじゃだめ?』

『まぁ、いいけどー』

『それとも、好きなひといる感じ?』

『いない感じー』

『じゃあ、決定で!』

2人で見つめ合い笑い合う
だって、なんか、おかしいんだもん。

『じゃあ、ツーショットでも撮ってうざい女子とかにみせよーっと』

『はい、チーズ!』

―カシャッ―

『いい感じやん!』

写真には夏向のキラースマイルが写っていた。

これに女子はイチコロなんだよなぁ…

そう、思ってるうちに夏向はベランダの窓の方に歩いていき

『じゃあ、ゆあ、さんくす!』

といった。

『あ、はーい!おやすみ』

すると窓から顔を出して

『好きなひとできたらいえよ?別れるっていうか…うん…ま、言ってねー!おやすみぃ』