〔うん。私、諦めない。もう一度頑張る。優くんと話したい!〕
初めて花音が、ノートに〝!〟を書いてたんだ。
本気なんだっていう、力強さを感じる。
「そうこなくっちゃな!」
俺は嬉しくなって、思わず笑ってしまった。
花音も俺につられたように、楽しそうに笑う。
「花音はまず、声が戻ったら何したい?」
なんとなく、気になったことを聞いてみた。
するとノートで返事はかえってきた。
〔大好きな歌を歌いたい。
でも、まず最初はね?私の声で優くんと話したいな〕
照れくさそうに、クシャッと顔がほころんだ。
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