「じゃあ、私はもう帰るねー!ばいばーい」



そう言って、テスト勉強の教科書やらを持って図書室を出て行こうとする佐倉。




「じゃあなー!」



俺がそう言うと、佐倉はひらひらと手をふって図書室を出て行った。




さて、俺もそろそろ花音のところに行くか。




そう思って鞄を手に持ったとき、ジーッと誰かの視線を感じた。




「なに?涼太」



そう言って、その視線の犯人である涼太を見る。




「いやー、やっぱ優って人気だなって思って」



「えっ?」




なんだ、こいつ!?


いつも意味分からないこと言うけど、今日は特にだ。