「あの…?」 俺は一歩、その女の子に近づいた。 すると彼女は、ビクッと体をこわばらせてそのまま走り出してしまった。 俺の横を通り過ぎる。 その時、なにかが落ちた。 「あっ!待って…」 振り返って呼び止めたけど、もう遅くて。 俺はあの子が落とした物を拾った。 「花…?」 花壇から摘んだものなのか… 花を1本落としていた。 男の俺でも分かる、この花…。 すずらん…かな?