優くんは先輩だけど、優くん。 先輩なんて思えないほど、親しく接してくれた。 そしてなにより、私のピアノを聴きたいって言ってくれた。 嬉しくって。 ただ嬉しくて。 楽しくって仕方のないピアノを弾いた。 このピアノの音が、優くんを連れてきてくれたのなら。 おばあちゃん、ピアノの楽しさ教えてくれてありがとう。 私、おばあちゃんのおかげで素敵な人に会えたよ? 三浦 優くん。 名前の通り、優しい人。