「すごい……。
お兄ちゃん、お姉ちゃんとおんなじこと言ってる!!」


鈴音ちゃんは、目を見開いて俺に言った。




「お姉ちゃん?
鈴音ちゃんには、お姉さんがいるの?」



俺は首を傾げ、そう聞いていた。





「違うんです。
この公園に、よく来てくれる女性がいて……」



それまで隣で黙っていた、鈴音ちゃんのお母さんが口を開いた。




「そのお姉ちゃん。すっごくお歌が上手なの!!

ここに来るみんな、お姉ちゃんのお歌が大好きなんだよ!!」




お母さんの言葉に続くように、鈴音ちゃんがそう言った。