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『俺、毎日来るかもよ?』


〔うん、いつでも来て!〕



俺の言葉と、花音ノートの文字。



確かに交わした、あの言葉。



場所は、あの空き教室ではないけれど。



『……どこにいても、呼んでいいの?』






『いいじゃん、俺が花音のところへ行けるんだろ?
いつでも、どこでも、いいんだよ』







俺は、君がいるところへ走っていくから。





『この声が枯れるまで。

この声が届くまで。
何度でも呼ぶから……』





『うん。
んでさ、花音の想い。俺に伝えて』






だから花音。






早く俺の名前を呼んで。





その声で。





『優くん!』






そのとき俺は、



走って君の想いを聞きにいくから。