俺はその真っ白なページを見て、口を開いた。



「未来の約束、作ろうか」



「えっ?」



俺の言葉に、驚いている花音。





「真っ白なページに、描こう。

俺たちの、これからの未来を」





なにが起こるか分からない未来。


予測なんてつかない、真っ白な未来に。



俺たちの夢を描こう。





「花音、シャーペン持ってる?」




「……うっ…うん」




戸惑いながらも、花音は胸ポケットからシャーペンを取り出した。



それを俺に手渡す。




そして、花音の持っている白紙の世界に、


夢を描いた。