「一緒に帰ろう」 無邪気に笑う君は、そう言って私のもとへきた。 そして、そっと温かかい手で、私の手を握る。 「うん」 だから私も、笑顔になれたんだ。 ───花音、笑って。 お母さん。 私は今、ここで笑ってるよ。