「おばあちゃん?」 おばあちゃんはしんどそうに、口を開いた。 「花音ちゃん……。 この前、花音ちゃんのお父さんから……電話があったんだよ……」 「えっ……」 おばあちゃんの言葉に、衝撃をうけないでいられなかった。 なにも言葉なんてでない。 あの日の記憶が蘇る。 ──『お前なんかいらない』 そう言って、私をゴミのように見てきた……あの人。 家族だった人……。