【完】君ノート




この気持ちを伝えたら……君はなんて言うんだろう。


困らせるって分かっていても、言いたい。





「優くん。私、怖いの。

今が幸せすぎて…。
いつかこの幸せがなくなっちゃうんじゃないかって……」



私の突然の言葉に、優くんは振り返った。




「明日世界がなくなってしまうんじゃないかって。

急に、目の前から優くんがいなくなっちゃうんじゃないかって。

幸せすぎて、たまに怖くなる」




何を言ってるんだろう……。

でも、止まらない。



「は?」



優くんは意味が分からないような顔で、私を見ている。



「みんな今を、当たり前のように生きてるけど、絶対に明日がくるなんてことはないでしょ?

もしかしたら明日には優くんの隣に、私がいないかもしれない…。

だから……。

明日、世界がなくなったら……
私がいなくなったら……

優くんはどうする?」