今度はちゃんと、目的の場所へ。 優くんの場所へと向かう。 私は、壊したい。 優くんとの間に、できてしまった壁を。 優くんは暗闇にいる私に、光を届けてくれたよね。 覚えてるよ。 私がピアノを弾いてるなか、君が教室の窓から入ってきたんだ…。 ──私の世界が光に満ち溢れた瞬間 。 もしかしたら、その瞬間から私は…… 君に恋をしていたのかもしれない。 今度は、私から行かなきゃ。