そして、体育倉庫の近くにある水場に着く。


……あれ?

誰かいる。




水場の近くで、誰かが体育座りをして、顔をうずめていた…。


しんどいのかな……。

大丈夫かな……。




私、声かけれないや…。

……だけど、行ってみよう。






ゆっくりとその女の人に近づいた。



ジャリっと地面を歩く音に、その人は顔をあげた。






「……っ!!」



「……花音…ちゃん?」




びっくりした。


その人は、さくら先輩だった。



でも、いつもの様子と違う。


私と同じで、顔にいっぱい泣いたあとがあった。