花音はいきなりの俺の言葉に、不思議そうにしながらも、 ピアノの上にゆっくりと指を置いてくれた。 〜♪〜♪〜♪ キレイな音色を奏でてくれたんだ……。 あまりにもキレイで、涙が溢れそうになった。 好きだよ。 君が、好き…。 心でそっと、つぶやいた。 誰にも聞こえないように、心の中で。