まぁ佐倉はなんというか、
別にこういうのを言っても大丈夫な奴だし、いいか。



「うん。そうだよ」



「そっか。大変なんだね」



大変…?

花音は、声がでなくて大変なのか?



いや、でも笑ってたし…。

そんなこともない気がする。




いつか、きっと声が出せる日が来る。


変な自信があった。




「花音ちゃんってさ。優にだけ心許してるんじゃないかな?
クラスで、孤立してそう…。
大丈夫なの?」



佐倉が他人にここまで、顔を突っ込むのは初めてだ。


どうしたんだろう…?

花音がそんなに心配か?