「お前、最近俺のことバカ呼ばわりしすぎな!」 「だって補習でそんなヘマするなんて、バカじゃーん!」 楽しそうな2人の会話。 胸の奥が、ギュッと締め付けられたように痛い。 私はその場に立ち止まってしまった。 優くんのところに行くの、やめよ。 そう決めると、その会話が聞こえなくなるくらいまでその場に立ちすくし、まっすぐに教室に帰った。