【完】君ノート




私の視線をたどるように、優くんもおばあちゃんの方を見る。




「あっ!こんにちは!お邪魔してます!!」



真っ先に、優くんはおばあちゃんにそう言った。




「…こんにちは。えっと…花音ちゃんの…」



「友達です!…あっ!でも…一応、先輩なんですけど」


戸惑っているおばあちゃんに、優くんは分かりやすいよう説明している。

確かにびっくりするよね。

人と関わることが苦手な私が、人を連れてきてるんだもの。





私は近くに置いてあったノートを手に取り、サラサラと文字を書く。



そしておばあちゃんのもとまで行って、そのノートを見せた。



〔おばあちゃん、倒れてたの。
それを、優くんに助けてもらったの〕



ノートを優くん以外の人に、初めて見せる。


でも、おばあちゃんに伝えるには、頷いたりとかじゃ足りない。


言葉じゃないとだめなの。