「なぁ!花音、この庭に咲いてるひまわり、お前が育ててるのか?」 縁側から見える庭。 そこに咲いてるたくさんのひまわりを見つめながら、優くんは言った。 私はコクッと頷く。 「キレイだな…」 そう言った優くんの横顔が、キラキラしてキレイだった。 「花音、ひまわり畑の中に入ってよ! あそこら辺に、立って!」 優くんが指差す方向は、たくさんのひまわりの中。 私は言われるがまま、縁側から出るとき用の靴を履いて、 ひまわり畑の中に入った。