タンスからタオルを取り出して、 洗面器に水を入れながら考える。 ずっとドキドキしてる。 ちょっとだけ緊張もする。 なにこれ? この胸の中の変なモヤモヤが気になりつつも、 タオルと水を持って、おばあちゃんと優くんのいるところへ戻った。 「あっ。おかえり」 座ってる優くんが、見上げながら私に言ってきた。 ドキッとする。 ボーッと優くんを見つめながら歩いてると… 「っ!」 畳に足がつっかえた。