【完】君ノート






「大丈夫ですか!?」



険しい顔でぐったりしてるおばあちゃんに問いかけている。



おばあちゃんの顔がピクッと動いた気がした。


これが声の力…。






「花音!!隣の部屋に布団用意して!!早く!!」




私は言われるがまま、急いで隣の部屋に布団を敷く。



そして優くんはおばあちゃんを支えながらこちらへやって来て、そっと布団の上におばあちゃんを寝かせた。




そのまま畳の上に座り込んでおばあちゃんを優しい目で見つめる。




私も隣に座り、優くんと、優くんの視線の先のおばあちゃんを交互に見つめた。