窓は少しだけ隙間があいていて。 カーテンが風でゆらゆら揺れている。 そこからもれる音色はあまりにもキレイで。 俺はその隙間をひっそりと覗いた。 …〜♪〜♪〜♪ そこは物置に使われてる空き教室。 薄暗くて、あまり生徒は近寄らない。 特になにもない部屋だけど、1つだけ大きく目立つ黒いグランドピアノが置かれていた。 俺を導かせた音色の正体はそのピアノの音だった。