【完】君ノート





ねぇ優くん。


私、泣きそうだよ…。



不安だったのが嘘みたいに、すごく安心するの。





「泣くな。な?
もう大丈夫だから」




優くんは優しく微笑んで、私の頭を撫でてくれた。



息を整えて、汗をぬぐうと真剣な表情をして私に聞いてきた。



「で…。どうした?なんかあったのか?」



私はノートを手にとり、震える手に力を入れて文字を書いた。




〔おばあちゃんが、倒れたの〕



それを優くんに見せる。





「えっ…」



優くんの表情が一気に曇った。