学校へ行く同じ道。 駅について、電車に乗る。 涙を浮かべる私を、周りの人は不思議そうに見てきた。 でも、そんな視線なんて気にならないくらい不安に押しつぶされそうだった。 涙は何度ぬぐっても溢れてくる。 1人は怖くて、不安。 震える体を、ノートとともにギュッと抱きしめた。 …大丈夫。 …大丈夫だから。 優くんが…いるから。 そう自分に言い聞かせて、目を閉じる。 胸の中にあるノートのおかげで少しだけ心がホッとした。