【完】君ノート





自分の行動力のなさにへこみながら、すずらんを眺めていると…。




…〜♪〜♪〜♪




どこからかピアノの音が聴こえた。


結構近くから聴こえる。




音楽室…?


そんな訳ない。

音楽室は吹奏楽部が部活で使ってるし、何より3階にある。





この音色は、すぐそばから聞こえる。



そう…。



あの窓の向こう側な気がする。




俺は花壇を通り越し、音色に導かれるかのようにその窓に近づいた。