【完】君ノート






私は家にある電話を手に取った。




そして、ノートに書かれている番号のボタンを押す。





───プルルルル♪






…お願い。


優くん…。




電話に出て…。







『…もしもし?』


………。



ほんとに…出てくれた…。



…優くん。



どうしよう。



優くんの声が聞けただけで、安心して泣きそうだよ…。