【完】君ノート





次の日。



放課後、俺は昨日と同じ花壇のところまでやってきた。



そこにはちゃんとすずらんがあった。



枯れてはなかったけど…

ポツーンと1人ぼっちのように何かを待っているようだった。





「あの子、取りにきてないのか…」




そりゃあそうだよな。

落としたって気づいてないかもしれないし…。




いや、もしかして風邪ひいて学校休んだとか?


水、もろかぶっちゃってたし!!




ていうか名前知らねー。


いったい俺はなにしてんだよ…。