俺がいつまでも喋らなかったのが不思議だったのか、 花音は首を傾げながら顔を覗き込んできた。 見つめ合った瞬間、時が止まる気がした。 このままでいたい。 …そうか。 こんな風に思うってことは…。 俺、花音のこと…。 ボーッとうつむいて考えていると、 〔優くん?〕 と書かれたノートが目の前に広がった。