『ね…っ、お母さ、ん……。陽乃ね、雪だるま、作ったん、だよ……っ。陽乃、すごいでしょ?…ねぇ、お母さん…っ。うっ、 うぅ……っ…ぎゅーって、して、よ…っ』 とめどなく溢れ出る涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃな私。 それでも懸命に私はお母さんの手を握りしめた。 ひんやりと冷たくなってしまった手を温めるように、何度も何度もお母さんの手をさすった。 それでも…お母さんの冷たくなった手は、もう二度と温もりを取り戻すことはなかった。 ───たくさんの雪が舞う6歳の冬の日、 お母さんは亡くなった。