私はそんなふたりに向かって、精一杯手を伸ばして抱きついた。 「あ、照れてるの?自分で“親友”って言っておきながら、今さら照れてるんでしょ?」 「……違うもん」 「またまたー。私たちには嘘ついてもまるわかりだよ。だって私たち、陽乃の親友だもんねー」 笑いながら私をからかってくるふたりがどうしようもなくむかついたけど、それは仲がいいからこそ感じられる気持ち。 私は真っ赤になった顔を隠すように、ふたりの胸の中に顔をうずめる。 空には、私の頬と同じくらいに真っ赤な夕日。