「あっ、ほら!愛花、白瀬くんきたよ!」
「愛花ちゃん、頑張って!」
白瀬くんが校門の近くまできたところで、私と光莉ちゃんは“頑張れ”の意味を込めて愛花ちゃんの背中を押す。
愛花ちゃんは私たちを見て強く頷くと、白瀬くんのもとへと駆けだした。
「白瀬!」
「……ああ」
私たちが見守る先で、不器用な会話が繰り広げられる。
「今日、一緒に帰れないかな……?」
「なんで?」
「え……?……えっと、白瀬と一緒、に……帰りたいな、って思って」
俯きながらも、一生懸命自分の想いを伝えようと頑張っている愛花ちゃん。



