そして黒いマジックで書かれているタイトルに目を落とした、その時────。
「………っ」
ドクン、と、心臓が変な跳ね方をした。
………なに、これ。
意味分からない。
なんで、こんなタイトルを………。
私は両手でアルバムをぎゅっと強く抱く。
ゆっくりと呼吸をして、自分の心が落ちつくのを必死で待った。
このアルバムのタイトル。
それは………。
『ママが生きた日々』
まるで自分が死んじゃうことが分かってたとでも言いたげなタイトルに、私の心は落ちつくのを忘れてしまう。
それでも中身が気になってどうしようもなかった私は、震える手でアルバムに手をかけた。
………でも、開けなかった。
ううん、本当は、開きたくなかったんだ。



