その瞬間、あの夢で見た光景が頭の中でフラッシュバックする。
………お父さん、お母さん。
ふたりの思い出が詰まった部屋に勝手に入って、ごめんなさい。
心の中でそう謝りながら、私は夢で見た本棚へと目を向けた。
………やばい、やばいよ。
心臓のドキドキが、全然おさまらない。
もしもあの夢が本当なら、あの本棚の奥にお母さんが隠したアルバムがあるはず。
私は本棚の目の前までくると、一冊ずつ本をかき分け、アルバムを探す。
───コツン。
精一杯伸ばした手に、少し堅いものがあたった。
「………あ、これだ」
私は確信した。
だって見つかったそれは夢で見たものと全く同じ大きさで、同じデザインだったから。
少しほこりをかぶって灰色になっているところを手で払い、私はタイトルが見えるようにアルバムを裏返す。



