1日、1日と瞬く間に時は過ぎ、黒板の右端に書かれている日付に目を移すと、今日はもう12月16日。 気付けば冬休みはもう1週間後に迫っていた。 ───キーンコーンカーンコーン。 4限目の終わりを告げるチャイムが私の耳に大きく響く。 「んー」 「どうしたの?そんなに浮かない顔して」 「あ、光莉ちゃん……」 チャイムと同時に小さく唸っていると、お弁当を持った光莉ちゃんがいつものように私の隣に腰掛ける。